12月、本格的な冬が来ました。
今日も工房から望む十勝岳連邦を前に、この雪があるから素晴らしい鱒たちが育つと物思いにふけ、一年を締めくくるのでした。
12月、本格的な冬が来ました。
今日も工房から望む十勝岳連邦を前に、この雪があるから素晴らしい鱒たちが育つと物思いにふけ、一年を締めくくるのでした。
7月はユーザーの皆さまの来道と展示会用のロッドの仕上げであっという間に時が過ぎて行きました。
八月。
九月。
十月。
11月。
この時期になると、僕は「今年はあと何日こうしてdryflyの釣りができるだろうか」「あと何シーズンをこうして迎える事ができるだろうか」という想いが強くなります。
風の中でのキャスティング。
魚は接岸しているため、ロングキャストを要さないシチュエーション。
ヒメマスのアベレージサイズと繊細な魚の動きを考えるとヤマメ竿の様なショートロッドでの釣りが楽しいかもしれない。
来年はショートロッドでやってみたいと思います。
ありがたい事に納竿、納品、取材と忙しい日々を過ごしていました。
ライターさんから、「何故、バンブーロッドを作りはじめたのですか?」「他のバンブーロッドと何が違うのですか?」「何故、北海道なのですか?」と尋ねられました。
20年前にやっとの想いで購入したバンブーロッドを持って釣りに出かけた時、フライフィシングが何十倍にも楽しく感じられました。 目に映る森の木々や川の流れまでもいつも以上に眩しく感じられました。そして、どんどんその魅力を知るにつれ、「もっとこうだったらいいな」という想いが生まれたのです。
過去の銘竿のコピーやそのアレンジであれば、僕が作る必要はない。 今まで良いとされて来た、完成されたテーパーデザインを弄ったところで、それ以上になるのだろうか?
先人達のコピーからはじめた経験から、銘竿は何をどう弄ろうとも、そのビルダーがオリジナルだという学びとリスペクトの思いが僕にはあります。
バンブーロッドは工芸品のような美しいさがありますが、本質は釣竿。より良い道具作りには、より良いテスト環境が必要でした。
そして、僕は北海道への移住を決め、今の基本となる3つテーパーデザインを一からやり直したのです。
お待ちいただいていた ”IWANA764” をようやく納竿させていただきました。
ロッドを受け取られたオーナー様より 「価格以上に満足しています」と後日、ご連絡をいただけました。
この仕事を受けさせていただいて本当に良かったです。 ありがとうございました。
そして、HIRANOTSURIGさんにwooden flybox を納めさせていただきました。
ベストのポケットに仕舞ったアルミのフライボックスのヒンヤリした感覚と重さが億劫になり、自分のために作ったのが切っ掛けでした。
この心地良さを共有させていただけて幸せです。
「もっとこうだったらいいな」をカタチにする。
共感してくれる人がいる。
唯々、幸せです。
06:44pm
NorthernHokkaido, Japan / Water temperature: – / Hatch: – / Fly: – /Fly Fisher:COMPASS 杉戸 伸行
まだまだ、雪代の残る北海道を出て本州へ。
Coffee House Shaker 黒澤さんとCOMPASS 杉戸さんと落ち合い群馬へ。
IFNi ROASTING & CO 松葉さんの丸目2灯。90年代にも丸目が作られていたとは知りませんでした。北米仕様との事。
久しぶりにシビアなライズを相手にする本州の釣りでした。