月別アーカイブ: 2017年8月
Lunch break
In the rain
Late afternoon
Monster appearance
モンスター現れる。
いつものひらきでライズ待ちしていると50cmクラスがライズをはじめた。
ライズを観察後、ビートル #10 を流れに乗せる。
すると、大きな魚体が浮き上がってそのままフライと一緒に10cm程下流へ下へ。そして、すーっと消えた。
酷い渇水のせいなのか?ティペットを5.5Xまで落とすがスクープしたままだった。
そして、この川の名手からの話を思い出した。
ここから30m程上流、岩盤の下のエグレに凄い雄が着いているが、平水時は手前の瀬がキツくて近寄れないと。
今日ならなんとか近づく事ができる。
ティペットを4.5Xに戻す。
河原を観察するとオリーブ系のカディスが眼に入る。
フライはオリーブ系 #10パラシュート。
恐る恐る急流に足を踏み入れ、瀬の一番岩盤よりの筋と例のエグレ手前の僅かな流れに僕は眼をつけた。
そして丁寧にフライを流し込んだ5打目、大きな頭が現れた。凄いヤツが出た!
しゃくれた下顎とレッドバンドかハッキリ見えた。
下でライズしてたやつより確実に大きい!
彼は例のエグレに突っ込もうとする。
竿を下流側へ導くと、下流へ一気に10メートル走りストップ。彼はガンガン頭を振る。
僕は頃合いを見計りラインを巻き取る。走られては寄せ、3度程そんなやり取りが続いたあと、彼は更に下流へ突っ走った。
フルライン25.9m近くを出したあとレッドバンドが宙を舞った。
竿を傾け、ジャンプを回避。
美しい魚体がハッキリ見えた。今でもスローモーションの様に脳裏に映っている。
そして、彼は更にジリジリと下流側へ。怒り狂ったかの様に頭をガンガン、ガンガン振る。
顔の横でホールドした竿のバットをヨコ目で見る。竿にまだ余裕はある。
竿はtrout 7’6″ #4 Solid built 。最初のprototypeにあったバウンドは消えている。一気にラインを巻き取る。あと5m。彼が留った。
そして、彼が最後?の突進を試みる。掛けてから何分経っただろうか?やり取りに時間が掛かり過ぎた、これ以上時間を掛けたら口切れするという悪い予感が頭をよぎる。
彼も僕も勝負に出た。彼は突っ走り、ジ、ジィーとst george3のドラグ音が響き渡る。僕が竿を絞った瞬間、フライが宙を舞った。
僕の完敗だった。
しばらくキラキラ光る川面を見ていたら不思議と、なんだか嬉しくなった。