My studio is located in the center of Hokkaido. It is a hilly area at the western foot of Daisetsuzan National Park.
This hilly area is a watershed of different water systems.
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私の工房は北海道の略中央、大雪山国立公園西麓の丘陵地にあります。
この丘陵地が上川水系と空知川水系へ分水嶺となり、大雪山の山々に降り積もった雪は春から夏にかけてゆっくりと海へ注いでゆきます。
Genuine made in my studio.
真の釣竿づくりを。
Bamboo rods should be made of ”TONKIN CANE” in a long history. But, I use Japanese “MADAKE” bamboo.
Becase, I am pursuing to the modern rod action, light and nimble , more flexble.
The bamboo is oil extractor and dry in the sun then stored. The oisture content of bamboo should be 10%, It’s a long period of time.
There are two methods oil extractor of bamboo; using charcoal fire and using boiling water. The differrence in the oil extractor makes the material difference, I use them depending to action and grade.
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長い歴史の中でバンブーロッドのゴールデンスタンダードは “トンキンケーン ” とされてきました。しかし、私は日本の真竹を中心に使っています。
何故なら、私はより軽く、軽快で、よりしなやかな、より現代的なアクションを釣竿に求めているからです。
竹は油抜きをし、天日干しをした後、竹に含まれる水分量が10%になるまで長い年月掛けて寝かせます。
竹の油抜きには火抜きと湯抜きの2つの方法があります。同じ条件で育った竹でもこの油抜きの違いで異なる性格の素材になります。私は両方を採用し、アクションとグレードによって使い分けています。
There are some things I value in fly-rod desing. First thing’s first I should be a good fly fisherman, then I must understand the mechanics of fly casting and demonstrate it myself.
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私はロッドのテーパーデザインを行う上で先ず、腕利きの釣人でありたい。 そして、ロッドデザイナーにはフライキャスティングのメカニズムを理解し、自らがそれを表現できる技術を持つべきだと考えています。
Perspective as a caster for flyfishinng rod.
キャスターとしての視点。
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美しいラインを投げる為には先ず、リラックスをする事。そして次のエネルギーについて考えてみる事。
運動エネルギーと潜在エネルギーの 「2つのエネルギーのバランスを考え如何に効率よく使うか」です。
運動エネルギーはフライラインとフライロッドが移動する事で発生し、潜在エネルギーとはとは曲がったフライロッドに貯えられる力です。
フライラインは移動するロッドティップの軌道を追いかけます。
運動エネルギーを効率よく使うには先ず、ロッドティップの軌道を直線状に保つことが重要です。そして、前後(左右、上下)180度方向へ真直ぐな状態のフライラインを引っ張り続ける事が最も効率がよいが、キャスティングには前後2つのループが存在します。
ここで、ロッドの素材と自重が生み出す運動エネルギーの効率化を図るための力加減を考慮する必要があります。
ロッドの自重はロッドブランクの素材、長さと構造、テーパーデザインとスネークガイドのサイズと数のそれぞれの要素によって生まれます。
キャスターにはロッドの性格を理解する事が求められます。
潜在エネルギーを使う為には先ず、ロッドを曲げる事が必要です。また、これによりフライロッドの復元力も生まれます。
ロッドを曲げる為にはロッドティップを前後に移動させるのですが、ロッドティップの移動距離と力の入れ方、速さ(タイミング)はロッドティップから出ているラインの質量、長さによって変化します。
これに付け加えて、ロッドが曲がりと復元力はガイドの取り付け位置、ロッドの自重(ロッドブランクの素材とガイドの数とサイズ、ロッドブランクの長さ)と構造、テーパーデザインが影響し、それぞれの要素によって異なります。
キャスターにはロッドの性格に加え、ライン(システム)の性格とフライのデザインを理解する事が求められます。
この2つのエネルギーで触れた、フライロッドの自重と構造の違いから発生した影響はキャスティングストローク、ストップ直後にロッドレグに現れます。
フライロッドの素材の特性と自重、復元力とロッドティップの軌道の高低差の関係について考えてみる必要があります。
もし、あなたの投げたフライラインのロッドレグにウエーブが発生しているとしたら、このエネルギーについてもう一度、考えてみる必要があります。
Finding quality bamboos.
良質な竹を探す旅。
Power fiber, lignin and silica are important factors to produce bamboo rods. Silica is contained about 5% on the outer side called epidermis, compared to 0.1% on the inner side of bamboo.
The environmental conditions to cultivate good bamboo is quite limited;
sunlight hours, geography, terrain direction, and nature of the soil are very important.
I purchase premium bamboos from the same mountain. Because, Bamboo is a matural product so there are individual differences, The individual difference are reflected in the rod action.
Iminimize the individial difference, This requires chooshing the same mountain, the same growing environment, and the same age.
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バンブーロッドに適した竹の組織で重要とされるのが、パワーファイバーと言われる維管束とリグニンを多く含む軟組織、それに加えて珪酸成分。この珪酸は竹の内側には0.1%程度ですが、外側の表皮部分には非常に多く、葉緑素を含む表皮には5%ととても密度が高く、竹がねばり強く育つ条件としてとても大切です。
この好条件を満たす竹の生育環境は限られ、日射時間、地形と方角、土質で同じ種の竹でもその素材の粘り強さは大きく異なります。
近年はこの条件の揃った山から切り出した竹のみを使わせていただいています。何故なら、竹は自然が作りだすモノで個体差があります。その個体差はロッドのアクションに反映されます。同じ山、同じ生育環境、同じ年齢の竹を選ぶ事でその誤差を最小限に抑えられると考えているからです。
Inspected the height, distance of nodes and power fibers from hundreds of bamboos.
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数百本とある竹の中から節山と節間、維管束をチェック。私のバンブーロッドに耐えうるクオリティーの竹を厳選します。
Farmers carried bamboos out of themountain very carefully
as fresh bamboos before drying are very delicate like baby skin.
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青竹はとても傷がつきやすいので、竹職人が丁寧に山から運び出します。
I believe these bamboos would change the golden standard, “bamboo rods should be made of Tonkin cane”
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この竹は長い歴史の中で ”バンブーロッドはトンキンケーン” とされてきたゴールデンスタンダードを変えると私は信じています。